あらすじ
平民の少女・セリナは、貴族学院への首席入学を果たした才媛。
どんなに貴族が鼻で笑っても、努力で黙らせてきた。
だから、王子に恋をしたときも同じように頑張ればいいと思っていた。
自分を磨き、教養を身につければ、きっと報われるはずだと。
だが、王子の婚約者は言った。
「教育は、自己を高めるもの。教養は、相手を思いやるために使うもの。あなたほどの方なら、きっと両方を持てるはずですわ」
その日を境に、彼女の周囲は静かに凍りついた。
平民の恋は、恋のうちに入らない。
燃え尽きた心を抱えて、彼女は学園を去る。
――夢から醒めるように、静かに。