あらすじ
『月の光が、壁紙を灼くころには戻ってくる』
十年前。そう言って恋人の霜田晴明は姿を消した。
取り残された十五歳の「私」は、肺炎を悪化させて死の淵を彷徨い、青白い炎が燃える幻想を見る。
時は流れて、結婚一周年を迎えた「私」と陸夫は、過去の傷を胸に秘めながら満月の土手を歩き、心を通わせるのだが――。
●表紙素材
photoAC
写真素材:障子レースカーテン越しの秋の満月イメージ
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