あらすじ

深夜0時53分。 高校一年の山下孝は、姉と狭い団地で寝床を分け合いながら、お気に入りの深夜ラジオ《ドッとライジング!》を欠かさず聴いていた。 笑いと下ネタで始まるその番組は、ある夜、地元・奥里坂町を題材にした《心霊特集》を放送する。 ──“風の止まるトンネル”。 それを境に、録音ファイルから音が消え、放送そのものが失われる。 やがて町の風が止まり、人々の息づかいまでもが静まり始める。 そして、番組のパーソナリティ・掛水が消息を絶った。 異音の正体を確かめるため、孝たちは封鎖されたトンネルへ向かう。 そこで見たのは、風を封じるために埋められた僧と赤子の即身仏── そして、笑いを媒介に「死者の息」を呼び戻そうとする掛水の残響だった。 風は命であり、声は記憶。 失われた放送の向こうで、誰かが今も囁いている。 ──レッツ、ライジ〜ング。

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小説を読もう2025/10/18
  • 現在の作品ドッとライジング!〜黄泉から吹く風〜