あらすじ
結婚五年目。
川村達也と彩花は、完全な倦怠期に陥っていた。
深夜まで働く夫、一人家事をこなす妻。会話はほとんどなく、離婚の二文字がちらつき始めていた。
そんなある朝——目覚めると、二人の身体が入れ替わっていた!
達也は彩花の身体で、パート労働と終わりなき家事の過酷さを痛感する。立ちっぱなしのレジ業務、理不尽なクレーム対応、誰も評価してくれない孤独な家事。
「こんなに……大変だったのか」
一方、彩花は達也の身体で、想像を絶する職場のプレッシャーに直面する。分刻みのスケジュール、無理な要求をするクライアント、感情を出せない男性社会。
「あなた……こんなに苦しんでいたの?」
七日間限定の入れ替わり生活。
互いの立場で生きることで、二人は初めて相手の苦労と孤独を理解する。
そして気づく——社会が作り出したジェンダーの檻に、二人とも囚われていたことに。
笑いあり、涙あり、社会への鋭い視点もあり。
冷めきった夫婦が、もう一度恋に落ちる七日間の物語。