あらすじ
「夕暮れ時に猫が啼いても。誰も猫の姿を見ていなくても。彼らは異形だとは思いません。なぜなら、それは彼らにとって日常の中での出来事であり、そこに異物があっても理由を考えないのです。日常はそこにあるモノではなく、現在進行でおこなわれる普通の事なんですよ。先輩。だから、人が異形を見るためには、自分の進行形である普通を考えなくてはならないんです。そう。人は、異形が見えないのではない。自分が異常だと思えあなければ。それは異形ではないのです。」
彼女は続ける
「つまり、これらを異形と見続ける先輩は、通常ではない普通なのです。」
先輩は、全然特別ではないのです。