あらすじ
デファクト王国の第一王子が、自身の婚約者に呪われた。
王子は婚約者よりも聖女を愛していた。
それを悲しんだ婚約者は、王子が自分だけを愛してくれるようにして欲しいと、魔女に魔法をかけるように依頼した。だが、魔女が王子にかけたのは呪いだった。
魔女ネブラは、王宮の使者の話に溜息をついた。
依頼を受けた魔女には、王子と婚約者の未来が見えていた。王子が浮気相手の手を取り永遠の愛を誓うことを、そして婚約者が発狂し自ら命を絶ってしまうことを。
「それで、私に何をしろと?」
伯爵邸の応接室で、ネブラは使者に問うた。
「ネブラ様に、王子にかけられた呪いを解いて欲しいのです」
ネブラは王宮の会議室で、国王、第一王子と母君の側妃、宰相、婚約者とその父である侯爵、ネブラの婚約者だと言った第二王子の面前で解呪を行うことになった。
正妃と第二王子よりも、国王に愛された側妃と第一王子の傲慢さ。
それを咎めずに言いなりになる国王に不満を持つ、第二王子、宰相、侯爵父娘。
呪いは、それぞれの思いと予想もしなかったものを浮き上がらせていく。