あらすじ

平凡なOLだった桜井 玲奈(さくらい れな)は、ある夜、異世界・アルテア王国へと召喚されてしまう。しかし、その場にはもう一人、彼女と同時に召喚された女性がいた。王族や臣下の注目はもう一人の女性に集まり、玲奈は「添え物」として見向きもされず、役立たずと蔑まれて宮殿を追い出されてしまう。 途方に暮れる玲奈だが、元々の趣味であった“薬草学”の知識を活かし、王都の片隅にある薬草園で働き始める。そこで出会ったのは、気難しいが腕利きの宮廷錬金術師だった。玲奈は彼の下で、この世界では未だ発展途上の「錬金術」──薬草を調合して癒しの薬を生み出す術──の才能を開花させる。 彼女の作る薬は、宮廷魔術師たちの魔法すら凌ぐ驚異的な効力を発揮した。傷を瞬時に癒し、難病を静め、やがて人々は彼女を「薬草園の聖女」と呼び始める。かつて玲奈を蔑んだ者たちが慌ててすり寄る中、彼女はただひたむきに、自分を必要としてくれる人々のために、坩堝(るつぼ)と薬草に向き合い続けるのだった。 「もう、あの華やかな宮殿なんて戻りません。だって、ここには私の居場所と、癒したい人たちがいますから」

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小説を読もう2025/10/18
  • 現在の作品癒しの聖女は今日も錬金術に励む