あらすじ
「無能」と嘲られ、婚約破棄され、家からも追放された令嬢——。
王都の大広間で辱めを受けたその夜、セレスティアはすべてを捨てて辺境の小さな町へと旅立った。
身分も誇りも失った彼女を待っていたのは、穏やかで温かな人々と、思いがけない“本当の自分”との出会いだった。
かつて「役立たず」と笑われた植物への知識と感覚が、薬草師としての才能へと花開き、やがて彼女の薬は町を救い、人々の暮らしを支える存在となっていく。
そして、彼女の努力と優しさに惹かれた辺境伯家の青年・アランとの出会いが、凍りついていた心を少しずつ溶かしていく——。
一方、王都では王妃となった元婚約者が失政を重ね、すべてを失いかけた王太子は土下座で復縁を懇願するが、セレスティアの答えはただひとつ。
「——もう、私の人生にあなたの居場所はありません」
“無能令嬢”と蔑まれた少女が、自らの力で未来を切り拓き、真実の愛と幸せを掴むまでの物語。