あらすじ
隣の席の姫川さんは、僕にだけ甘いらしい――。
夏休み前、天海航(あまがいわたる)は誰もいない教室で、完璧な優等生として知られる|姫川麗奈(ひめかわれいな)の本音を偶然聞いた。
「……めんどくさい……こんなのやらないで帰りたい……」
その何気ない一言に対し、航は笑わずにこう返す。
「じゃあ、帰っちゃおーぜ」
そこから、二人だけの小さな秘密が始まった。
夏休み明けの九月。
クラスでは完璧な姫川さんが、航の隣の席でだけそっと机を寄せ、袖をつまみ、
「一緒にいよう?」と小さく囁く。
——これは、“ひとり限定のデレ”がじわじわ進行していく、こっそり甘い青春ラブコメ。