あらすじ
雨の日、出会ってはいけない人に出会った。
平凡で目立たない図書委員・雨宮 湊(あまみや みなと)は、ある放課後、図書館に忘れられていた一本の傘を生徒会棟に届けに行く。
そこで出会ったのは、生徒会副会長の神代 怜(かみしろ れい)
学園の誰もが憧れる完璧な“王子様”のような存在——
けれど、その微笑の奥にあるものは、誰も知らない。
その左手首に、湊だけが見た“白い蛇”がいた。
昔から蛇が怖い。理由もなく、本能で。
だから、その日見た“白い蛇”も、最初は幻覚だと思った。
この世界では、ごく稀に《守護生物(しゅごせいぶつ)》と呼ばれる小さな存在を伴って生まれる人間がいる。
百人に一人、遺伝も法則もなく現れるその存在は、人によって姿も力も異なり、心と深く結びついているといわれている。
その“相棒”を持つ者同士だけが、互いの守護生物を視認できる——
湊の守護生物は、小さな青緑色のカエル《ケロスケ》。
人前では姿を隠し、夜は枕元で喋る、人懐っこくて少し生意気な小動物。
彼の役目は「守ること」だという。
一方、神代の傍らにいるのは“白蛇”。
その存在を見た瞬間、湊の本能が告げていた。
——蛇に睨まれたカエルは、逃げられない。
雨男体質であがり症、空気のように生きていたい湊と、
才能も容姿も備えた学園の中心・神代怜。
住む世界の違うふたりが、思いもよらぬ形で再び交わる。
傘を巡る偶然から始まる、静かで不器用な“心の侵食”。
湊にとっては恐怖そのものの再会が、神代にとっては初めての興味となる。
小さな教室、放課後の図書館、そして雨上がりの中庭——
陽が射してもなお、彼の心だけは晴れきらない。
これは、蛇に睨まれたカエルが、
“雨宿り”を覚えるまでの恋の物語。
🌧 学園BL × ファンタジー要素 × 守護生物(カエルと蛇)
🌤 ラブコメ+じれ恋+少し不思議な青春譚。
【ご案内】本作は一部話数に挿絵を含みます。
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