あらすじ
見合で妻になった夕依と、初めて夫婦になった夜のこと。僕は誰も触れたことのない夕依の肌に触れ、喜びでいっぱいだった。慣れない体で僕を受け入れてくれた彼女に感謝し、その体を労っていた時だ。窓から情事を覗いていた月を見つめながら、夕依は僕に残酷なことを告げた。
「これからこういうことをするのは、月の見える夜だけにしませんか」と……。
彼女の真意が分からないまま、ある日僕は見てしまった。うっとりと蕩けるような顔で月を見つめ「好きです」と呟く妻の姿を。
そして確信した、妻は月に恋をしているのだ……。