あらすじ

幾多の戦場に現れ、黒い嘴の仮面と大鎌で敵列を次々と断った謎の存在は、いつしか「鈴鳴の死神」と呼ばれるようになった。鈴の音と共に敵の首が落つ——という伝承だけが人々の口に残り、当人の素性は誰にも知られないまま、語り草となった。 それから二十五年。伝説とは無縁の顔で、ミナはアエリア王国の片隅で香薬舗〈夕影庵〉をひとり切り盛りしている。火は低く、香はやわらかく、客の暮らしに効くものを静かに調えて暮らす日々。ところが街では、「自称死神」の噂が広がり、嫌な気配が夜道に滲み始めていた。 そんな折、ミナは家を飛び出していた少女・カヤと出会う。ミナの戦闘を見たカヤは自分の夢のため、ミナに頭を下げる。 「どうか私を、弟子にしてください」

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小説を読もう2025/10/17
  • 現在の作品かつて死神と呼ばれた女は、平穏に過ごしたい