あらすじ

人間と獣人が共に生きる世界。 けれど、そこにあるのは共存ではなく、静かな差別と境界。 辺境の地〈ルシュタルージュ領〉で暮らす人間の少年・ニフラは、 ある日、琥珀の瞳をした獣人の少年・レオンと出会う。 その笑顔に惹かれ、 触れた指先のぬくもりに、胸が焦がれた。 けれど、ふたりの関係は儚くも、残酷に終わりを告げる。 レオンの「使い」を名乗る男から手渡された一瓶の液体。 飲んだ瞬間、ニフラの世界は崩壊する。 目覚めたとき、彼はもう人間ではなかった。 檻、実験、そして屈辱。 理性を奪われ、身体を弄ばれ、 獣の声しか出せなくなった少年の心に、憎悪だけが残る。 ──裏切ったのは、君なのか。 それとも、愛そのものだったのか。 数年後、崩壊した研究施設の中で、 彼を救い出したのは、他でもない“レオン”だった。 けれど彼は、かつての友ではなく――グランツ皇国第一王子としてそこにいた。 真実と赦し、憎しみと愛が交錯する。 泣かされ、鳴かされ、啼かされて、 それでもなお、彼の名を呼んでしまう。

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小説を読もう2025/10/17
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