あらすじ
婚約破棄。社交界の笑い者。
すべてを失った侯爵令嬢ミレイユが、辺境で見つけたのは――「香り」で人を癒す不思議な力だった。
前世は現代日本の調香師。香りで人の心を動かせることを知っていたミレイユは、この世界でもその技を試してみる。
ラベンダーの香りは不眠症の兵士を眠らせ、ミントの香りは魔物を遠ざけ、ローズの香りは恋人たちの記憶を呼び覚ます。
気がつけば、彼女の小さなアトリエには人が絶えず訪れるようになり――。
「香りがあれば、心はもう一度立ち上がれる」
これは、過去に傷ついた令嬢が、香りと優しさで人を癒し、自分自身を取り戻していく物語。