あらすじ
かつて「影の刃」と呼ばれた最強暗殺者リリ=アークライト。
幾多の命を奪い、国の裏を支えてきた彼女は、最後の任務のあと姿を消した。
——そして三年後。王都の片隅にある王立図書館で、彼女は“司書リリ”として穏やかな日々を送っていた。
「本はいい。しゃべらないし、裏切らない。」
静かな日常。
けれどその図書館の地下には、かつて“世界を滅ぼしかけた禁書群”が封印されている。
そしてある日、一人の魔術学院の少年が誤って封印を解いてしまった。
封印からあふれ出す呪詛の影。迫る禁呪の復活。
リリはもう刃を取らないと決めていた。けれど、守りたい日常があるのなら——再び立ち上がるしかない。
平穏を望む元暗殺者が、「知識」と「過去の罪」で世界の理に挑む。