あらすじ

神戸市東灘区青木(おうぎ)。 かつて港町として賑わったこの街で、 誰も救われない人々が、それでも祈りをやめずに生きている。 ムスリムの女性・アイシャは、 日本で“信じる”ことと“生きる”ことの間に挟まれ、 少しずつ声を失っていく。 雇われママの美沙子は、 夜の光の中で搾取され、 母であることの痛みと孤独を抱えて沈む。 そして、誰の祈りにも気づかれないまま、 ただ隣に立ち続けるひょろ長い男――権藤。 彼の存在だけが、この街のかすかな救いとなる。 神は沈黙している。 けれど、彼らの中には、確かに“祈り”が残っている。 海を失った港町で、 祈りの残響だけが風に揺れている。

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カクヨム
カクヨム2025/10/16
  • 現在の作品神様の見えない街で