あらすじ
恋を知らない侯爵令嬢リディアは、王国騎士団筆頭のカイルに長年の片思いをしていた。
彼が未婚で、恋人もいないと信じていたのは――そう信じるよう、まわりの令嬢たちが仕向けたからだった。
実際には、カイルには長く付き合っている恋人クラリッサがいた。だが社交界の誰もがその事実を知っていながら、リディアにだけは黙っていた。
カイルと形式的に結ばれたものの、彼の周囲には愛人が絶えず、リディアは愛されぬまま暴力に耐えた。
それでも「初めての恋だから」と自分を奮い立たせ、壊れそうな心で愛を信じ続けた。