あらすじ
婚約破棄と共に、すべてを失った――。
王家との縁談を破棄され、公爵令嬢リリアナは家から追放され、名誉も居場所も奪われた。たった一夜で転落した彼女がたどり着いたのは、帝国の端、竜の守る辺境の地・アステル。
生きる気力さえ失いかけていた彼女の前に現れたのは、竜騎士団を率いる冷徹と噂の団長・レオニスだった。
「君は、もうひとりじゃない。今度は俺が守る。」
傷ついた心を抱える彼の腕は、驚くほど温かかった。
静かな街での暮らし、少しずつ近づく心の距離。失ったものの痛みを癒すように、ふたりは寄り添い、手を取り合い、ゆっくりと“愛”という名の未来を育んでいく。
やがて訪れるのは、共に暮らす家。季節ごとに花を植え、同じ時間を重ね、互いの人生を重ねる日々――。
過去を乗り越え、孤独な令嬢と不器用な竜騎士が紡ぐのは、派手な戦いのない“穏やかな恋の物語”。
「守られるだけじゃない。あなたと共に、生きていきたい。」
涙の別れ、再会の抱擁、そして“本当の幸せ”を見つけるまで――。
すべてを失った令嬢が出会ったのは、人生をもう一度歩き出すための愛でした。