あらすじ
探偵に憧れて事務所を立ち上げたものの、依頼ゼロの日々を送る25歳の大栗慎也。退屈な午前、扉を叩く音と共に現れたのは、妻の行方を探してほしいという男・佐藤だった。
優しげな雰囲気とは裏腹に、彼の薬指には不自然な傷。言葉を選ぶような話し方。そして、テレビのニュースには「崖下で発見された女性の遺体。」
大栗の頭の中でバラバラのピースが線で結ばれる。
「奥さんの居場所、もうわかりました」
現場で明かされる衝撃の真実。
さらに、「殺したいなら私に従え」——“差出人X”と名乗る謎の人物の存在。
これは単なる夫婦喧嘩の末の事件ではなかった。
“X”とは何者なのか?
偶然のように見えた初めての依頼は、大栗探偵を巨大な陰謀へと巻き込む序章だった――。