あらすじ

『コメ、コメ、コメコメコメ♪ ――よこせ♪』 「……ん?」 スーパーに向かって歩いていると、どこからともなく妙なリズムと歌声が聞こえてきた。最初は風の音かと思うほど遠くかすかだったが、次第にそれは近づき、はっきりした言葉に変わっていった。 『米よこせ♪』 「米よこせ!」「米よこせ!」「米よこせ!」 『物価が高いぞ♪』 「物価が高いぞ!」「物価が高いぞ!」「物価が高いぞ!」 『税金下げろ♪』 「税金下げろ!」「税金下げろ!」「税金下げろ!」 『現ナマよこせ♪』 「現ナマよこせ!」「現ナマよこせ!」「現ナマよこせ!」 歩き続けていると、歩調を揃えた一団と出くわした。 ははあ、なるほど。どうやらデモをやっているらしい。最初は何かのストリートパフォーマンスや、祭りの神輿かと思ったが、違った。プラカードを掲げ、リズムに合わせて主張にも満たない物乞いのようなフレーズを繰り返している。

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小説を読もう2025/10/16
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