あらすじ

感情が抽出され、瓶詰めされ、流通する都市。制度によって管理される「感情経済」の中で、若き詩人アオイは、自らの感情を差し出した代償として胸に空白を抱える。 言葉で人を癒す力を信じた彼は、詩人たちと共に「言葉の保健室」を立ち上げ、感情の扱いを市民の手に取り戻すため、合議所を設立する。しかし、外部資本の影が街を揺るがし、偽情報、暴力、裏切りが制度を蝕んでいく。 アオイは自らの感情を公開の場で開放することで、制度と文化の接続を試みる。その行為は街に連帯をもたらすが、王都の監視と内部の亀裂が新たな試練を呼び込む。 制度と詩、秩序と自由、個人と共同体――その狭間で揺れる都市の再生を描く、感情と言葉の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/10/16
  • 現在の作品感情通貨世界の歩き方