あらすじ
王都の裏庭で卒業課題の花「夜花(よるばな)」を観察していた令嬢ルシア・フェンリルは、偶然にも王家の“禁断の儀式”を目撃してしまう。
第一王子が「存在しないはずの第二王妃の遺児」の血を杯に垂らし、「王家の血を守るために異形の血を混ぜ続けねばならぬ」と呟く姿――それは、見てはならない秘密だった。
翌朝、ルシアは王城に呼び出され、国王からこう告げられる。
「そなたは王家の機密を知りすぎた。本来なら処刑だが――“ある条件”を呑むなら見逃そう」
その条件とは、“王家の血を繋ぐための実験”に協力し、子を産むこと。
ただし、夫はひとりだけ自由に選べるという。
――処刑か、結婚か。
脅迫まがいの提案に、ルシアは冷静に言った。
「じゃあ、エリートイケメンください」