あらすじ
王妃の護衛騎士として仕えていたウィノナ=オロークに、突然の結婚宣言が告げられた。
相手は、王国一の美丈夫と名高い若き公爵、アーヴァイン・レリカム=オサリバン。
浮いた噂ひとつなかった二人の発表に、王都中が大きく揺れる。
ウィノナは、かつて王弟毒殺未遂の冤罪により没落したエルライド家の令嬢だった。
爵位を剥奪されながらも騎士として生きる道を選び、戦場経験こそないものの、剣技と胆力、美貌と気高さでその名を知られていた。
幼い弟ワイアットと共に過酷な日々を生き抜き、両親の死の真相を追い続けていたある日、南方の有力貴族である祖父ヴィンス=オロークとの再会を果たす。
そして養子縁組によって伯爵令嬢ウィノナ=オロークとして貴族に返り咲く。
そしてアーヴァインとの婚姻を通じ、彼もまた因縁の影に抗う覚悟を固めていた。
これは、誇りを失わずに生き抜いてきた一人の女性が、志を同じくする伴侶と共に真実を求め、過去をこえて未来へと踏み出す物語である。