あらすじ
その物語は、竜に敗れた少女が、竜の巣穴で捕まったところから始まる。
少女の名はシルフィナ。若いが、才能溢れる魔導師だ。
彼女を捕えた竜の名は、エルカール。村を襲い、人を食らうと恐れられている竜だ。
シルフィナはその王国最高峰と呼ばれる程の才能をもち、これまでは無敗の魔導師として知られていたが、そんな彼女をもってしても、エルカールにはまったく歯が立たなかったのだ。
巣穴に拘束され、身動き一つとれない少女。
実際に被害が報告されている、正しく正真正銘の人食い竜。
そんな始まりではあるが、いかがわしい話では、まったくない。エルカールは、シルフィナに、ひとつの頼みごとをするだけであった。
それは、エルカールの子を、預かること。
最初は固辞したシルフィナではあったが、エルカールの押しの強さに、ついに根負けして彼の子を預かることを了承する。
エリオル。
シルフィナによってそう名付けられた竜の雛とともに、シルフィナは竜の巣穴から解放された。
シルフィナはエリオルを連れ、人の国へと戻る。
王国の名は、ネリーメア王国といった。