あらすじ
東京都八王子市。
昼は大学とオフィスで賑わうこの街も、夜になればもう一つの顔を見せる。
酔いと欲にまみれた繁華街、その影の奥で──古の山神の封印が、静かにほつれ始めていた。
高尾山の薬王院に祀られていた「しめ縄」。
そのわずかなほつれから漏れ出した妖(あやかし)は、人の欲を喰らい、
ときにその身に憑依し、狂気を呼び覚ます。
川幡穣(かわはた・じょう)、通称ジョー。
かつて寺を破門された破戒僧にして、夜の街で“お祓い屋”として名を馳せる男。
左手に嵌めた五つのリングと、鈴の音を合図に放たれる異能の力──。
だが、彼が本当に祓いたいのは“妖”か、それとも“人の業”か。
鈴の音が鳴るとき、夜の街に“祓い”が走る──。