あらすじ
私は「力」を失った。
でも、生きる「意味」を失ったわけじゃない。
かつて「聖女」として世界を救った少女ルティナ。
勇者を導き、民のために祈りを捧げたその手は、
平和の到来と共に“もう必要ない”と切り捨てられた。
聖力を失い、神殿は廃れ、誰にも見向きされず、
食べる物にも困る日々——。
絶望と喪失の果てに、ルティナが辿り着いたのは
「この世界をもう一度壊す」という決意だった。
その方法こそ、かつて封じた“魔王の復活”だ。
――これは、「聖女」が「世界の敵」となる物語。
裏切られた少女が、自分自身と世界に“再び意味を与える”ために選ぶ、
逆説的な再起と反逆の物語である。