あらすじ
「この闇市は戦場だ。そして、お前たちのやり方はすべて非合理(ノン・ロジック)だ」
50歳の海自一佐が、特攻崩れのヤクザの身体で新宿の覇者となる、時代逆行ロジスティクス戦争!
【本文】
海上自衛隊一等海佐、坂上真一(50歳)。彼の人生は、数字とロジック、そして「絶対に負けない防衛」の信念で成り立っていた。
その合理主義者が、昼休みの仮眠から目覚めると――いたのは、焼け焦げた東京・新宿の泥濘(ぬかるみ)の闇市。
身体は、背中に仁王の刺青を背負う20歳の元特攻隊員の極道(ヤクザ)。
「俺はヤクザか?」
混乱する坂上を救ったのは、弱小一家『早乙女組』を継いだ、義理人情に厚い若き女親分・早乙女蘭(20歳)だった。
義理と人情、暴力と根性論が支配する終戦直後の混沌(カオス)の世界。
食糧流通は崩壊し、GHQの圧力が光るこの無法地帯で、蘭の弱小組は日々シノギ(稼業)を削られていく。
しかし、坂上(中身は一佐)の頭の中には、現代軍事戦略の全てが詰まっていた。
「兵站(へいたん)なき組織に未来はない。この焼肉屋を、最も効率的な『補給拠点(ロジスティクス・ベース)』に変える」
情報収集(ヒューミント)で、ライバル組の動きを「迎撃(インターセプト)」!
統幕仕込みのデータ分析で、闇市の「サプライチェーン」を独占!
GHQ(アメリカ)を「最強の敵」ではなく、「コントロールすべき外部要因」として交渉!
暴力ではなく、論理(ロジック)で。鉄拳ではなく、情報(インフォメーション)で。
冷静沈着なイージス艦長の頭脳が、仁義なき時代のヤクザ稼業を、最も合理的で、最も稼げる「近代的組織」へと作り替えていく!
これは、冷徹なリアリストが、熱い義理人情に出会い、時代と己の運命をねじ曲げる“極道(ヤクザ)・ロジスティクス戦記”である!