あらすじ
松永美咲、15歳。彼女が望むのは、クラスメイトの碧斗や、初恋の相手である一葉たちと過ごす、ごく平凡な高校生活だった。
しかし、彼女の内に秘められた力は、その日常を許さない。
千年前、悪龍叢雲(むらくも)を討ち滅ぼし相討ちとなった水龍の生まれ変わりである美咲は、感情の高ぶりと共に、無意識に水を暴走させる力に目覚めてしまう。そして、封印を解かれ復活した悪龍「叢雲」は、忠実な12幹部を現代社会の権力中枢に潜り込ませ、静かに世界を腐敗させ始めていた。
突如現れた二人の臣下、水守迅と滄海禊に「龍神の使命」を告げられた美咲は、能力の暴走により家族と日常を失い、否応なく戦いの渦へと引きずり込まれていく。
だが、彼女を待ち受けていたのは、悪龍だけではなかった。
美咲の力と使命を**「新たな災厄」と見なす人間勢力。彼らは、龍との戦いを終わらせるため、命を削る禁呪法を身につけていた。その禁呪法使いの中に、彼女の初恋の相手・一葉と友人・碧斗**の姿があった。
「龍は龍。僕たちの運命を短命の宿命に変えた、災いの元凶だ」
短命の呪いを纏う一葉の冷酷な刃と、世界を救うべき水龍の使命。
美咲は、愛する人を敵として戦い、この千年の因縁に終止符を打つことができるのか。「水」の力に託された輪廻の物語が、今、始まる。