あらすじ
彼女の瞳は、数分先の銃弾の軌道から、数年後の世界の株価まで見通す、百発百中のエメラルド。
未来予知の能力「エメラルドの瞳」を持つ女、カナデ・マベル。
かつて小国マントスを最先端の国に押し上げた彼女は、今、自国の王や巨大企業のオーナーを顧客とし、その予知を対価に巨万の富を築き上げた。
しかし、その力ゆえに、彼女はマフィア、帝国軍、そしてあらゆる組織から「奪うべき道具」として狙われる宿命にある。
王国の監視から逃れ、カナデが身を隠すのは、元軍事要塞のスフィアス島。
彼女の破天荒なビジネスを支え、襲い来る刺客からその命を護るのは、元海軍の巨漢ベディ、銃撃が得意なメイド、炎を操る元改造兵士タカなど、個性豊かな「家族」のようなボディガードたちだ。
大金を稼ぎ、欲しいものは全て手に入れてきたカナデ。しかし、彼女の瞳には見えない未来が二つある。
一つは、「自分の出生の事実」。
なぜ自分だけが予知できるのか、親は誰か。
そしてもう一つは、幼少期に自分を護ってくれた「父親のような青年」の行方。
これは、最強の能力を持ちながら、己の過去と未来の欠片を求めて裏社会を疾走する、孤独な女王と五人の盾(シールド)が織りなす、命懸けのSFアクション・ミステリー。
彼女は、本当に知りたい未来まで辿り着けるのか?