あらすじ
10歳の俺は、29人のクラスメートを殺してしまった。
電気を操る力が暴走し、教室は炎に包まれた。
絶望の中、現れた《白い扉》の向こうから、赤い袴の女サラが俺を救い出す。
「今から新たな名を授ける──《セイ・カボルト》」
目覚めた場所は《天国》と呼ばれる世界。
天使と悪魔が共に暮らし、“魂の均衡を守る”機関がある。
サラは俺に言った。
「一週間、俺と一緒にいてほしい。――力を制御できるように」
けれど、消されたはずの記憶が、断片的に蘇る。
「君が殺したのは、二十九人だ」
俺は記憶を取り戻すべきなのか、それとも、このまま忘れるべきなのか。
暴走する“悪魔の力”、失われた「罪」の記録。
――なぜ俺は記憶を消されたのか。サラは何を隠しているのか。
記憶を失った少年と、真実を隠した神。
天国と地獄の狭間の物語が、今、動き出す。
十歳だった俺はやがて知るだろう。
均衡機関《バッグラドグラ》とは、文字通り“均衡”のための機関だと。
――これは、俺の少年期の物語。
(本作、第一部は天国編、第二部は青年期の学園バトルファンタジーです)