あらすじ
『恋愛免許証』
時は2177年──“人を愛する資格”が国家資格となった近未来。
エリート企業の後継者・甲屋大悟は、実の弟の裏切りにより全てを失い、社会の最底辺であるスラムに流れ着く。
免許証を剥奪され、妻とも引き裂かれた彼は、酒に溺れる者、去勢と引き換えに保護を受ける者、反体制を掲げる者たちが入り混じる混沌の中で、〈生きる〉ことの意味を問い直し始める。
赤い鼻の男・悟、自由奔放な咲楽、したたかな両替屋・蓮司──。彼らとの出会いと交流が、管理社会では決して学べなかった“本当の価値”を大悟に教えていく。
これは、堕ちたエリートが、愛と自由と人間性の狭間で、新たな自分を見つけ出す再生の物語。
「お前に、人を愛する資格などない」
かつての比喩が現実となった世界で、あなたは“愛”をどこに見出しますか?
テクノロジーが日々進化していく世の中で、便利さと引き換えに失ったものは何か──
あなたが本当に求めているものは、果たして何ですか?