あらすじ

「シャルロッテ、俺が君を愛することはない。そのつもりでいてくれ」 「……はい。承知いたしました」  数え切れないほどの使用人たちに囲まれる中、今日から夫となるラインハルト様に、氷のように冷たい眼でそう言われた。  半ば予想していたこととはいえ、面と向かって言われると心に鉛を付けられたような感覚になる。  やはりラインハルト様は、お飾り妻を欲していただけだったのだわ。  『氷の貴公子』と名高い、美貌と名声を兼ね備えたラインハルト・アイヒベルガー侯爵閣下が、私みたいな下級貴族の娘を妻に娶ろうだなんて、おかしいと思った。  女として、一人の男から愛されたいというささやかな夢も、今日で終わったのね……。 『というのは嘘で、俺は君のことを心の底から愛している』 「――!?」  その時だった。  私の頭の中に、ラインハルト様の声が直接響いてきた。  これは――!? 『くれぐれも表情は変えないでくれ。周りの人間に俺たちがテレパスだということがバレたら、お互いの命が危ないんだ』 『っ! は、はい』  必死に平静を装いながら、テレパシーで返事をする。  まさかラインハルト様もテレパスだったなんて……。

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カクヨム
カクヨム2025/11/02
  • 現在の作品結婚初日に「君を愛することはない」と言った旦那様が、その直後テレパシーで『というのは嘘で、俺は君のことを心の底から愛している』と言ってきた!?