あらすじ
十年前、日本に「ダンジョン」が現れた。
未知の構造体、無限の階層、そして“王”の存在。
それは国家と経済、そして人類の価値観を一変させた。
十八歳の探索者・神崎悠は、名もないソロ配信者。
今日も上層で小さな戦利品を拾うだけの、
そんな退屈な日常を繰り返していた。
――偶然、隠し通路を見つけるまでは。
転移陣に飲み込まれた悠が目を覚ましたのは、
誰も到達したことのない“最深部”。
そして、そこで彼は“それ”と出会う。
禍々しい黒の鎧を纏い、人の言葉を話す存在。
それが、世界に“底”の存在が知られた最初の瞬間だった。
だが、悠は一度死に、そして生き返る。
その手の中に、“深淵の印”を刻んで。