あらすじ
作品あらすじ
少年ジークの人生は、常に誰かの言いなりであり、彼に残された道は、賢者や金持ちからこぼれ落ちるおこぼれに縋ることだけだった。
「この世は、支配する側か支配される側か。金と力と知恵、そのどれもない俺は、ゴミを拾うために生まれてきたんだ。」
絶望的な世界観に囚われていたジークは、ある日、自分と同じ少年の姿をした旅人に襲いかかる。その旅人こそ、魔王の呪いにより何十年も同じ姿で生きる伝説の英雄、ライナスだった。しかし、ジークが奪おうとした財布は空っぽ。逆にわずかな金を盗み返され、返り討ちにあったジークは、ライナスから厳しい言葉を突きつけられる。
「今のままじゃ、君は永遠に鎖から逃れられない。支配する側に回るんじゃない。君がやることは、その輪の外に出ることだ。誰の価値観にも縛られない、君だけの新しい価値を自分に付けるんだ。」
そうして、ジークはライナス、そしてライナスの弟子である現実主義の格闘家ルイーダと共に、世界を知る旅に出る。ルイーダから「助けは依存を生む。貴方がやっているのは、理不尽な欲望の循環に自ら足を運ぶ事と変わらない」と、理想を打ち砕く真実を突きつけられながらも、ジークは答えのない問いに挑む。
旅の果てに、ジークは本当に「支配」から自由になれるのか? そして、彼が見つけ出す「新しい価値」とは、いかなるものか。