あらすじ

大学一年の春。 新しい生活の記録として、一冊のノートが書き始められる。 授業のこと、食堂のこと、静かなキャンパスのこと。 どこにでもある日常の断片。 ただひとつ気になるのは――「靴下の裾がいつも濡れている」という小さな違和感だけ。 日々の記録は淡々と続く。 けれどページの湿りは日に日に増し、 文の端には“水音”が忍び込む。 やがて周囲の人々は声を失い、 残るのは、鏡の向こうに立つ“濡れた誰か”。 百日目の最後に記された一文。 「湯を止めたのに、水が止まらない。」 ――このノートは、旧学生寮の浴室下で見つかった。 著者の名は、どこにもない。

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カクヨム
カクヨム2025/11/03
  • 現在の作品『水の底の百日』