あらすじ
同性愛者ということを隠しながら生きてきた小田切浪樹(おだぎりなみき)は大学卒業後就職し、今は会社の後輩と一緒に暮らしている。そんなある日、浪樹を訪ねてきた女性が「あなたの子供がいます。一緒に育ててもらえませんか」と語った。彼女は一年前、居酒屋で知り合い酒に酔った勢いで、意気投合して一度だけ関係をもった女性だった。浪樹に子供がいることを知った後輩はその後、いきなり姿を消した。責任を感じた浪樹はその女性、未来百合(みらいゆり)と籍を入れることを決意する。百合と結婚して十五年が過ぎ娘の毬(まり)が中学三年生になった半ば頃だ。体調不良で入院した百合に呼ばれ見舞いに訪れる。百合は癌だと告げた。そして自分が浮気していたうえに同性愛者なのだと語り、浮気相手の女性が自殺したのは自分のせいだからと相手の旦那と子供の友人になってほしいと頼んだ。百合の言っていることに混乱しつつ、相手の名前を確認すると以前一緒に暮らしていた後輩の前田風紀(まえだふうき)だった。百合は浪樹が同じ同性愛者だと知っていたのだ。百合が亡くなって半年後、毬が高校に入学する。その入学式で前田風紀と出会うが本人は小田切浪樹だと気づかない。それとなく声をかけ今の現状を聞き、住む場所に困っている風紀に「シェアしよう」と誘うが、のちに浪樹本人とばれたうえ近づいた理由に激怒される。だが、風紀もまた住む場所と生活に困っていたために浪樹と同居することを決めた。 各家族、小田切浪樹(おだぎりなみき)、毬(まり)と前田風紀(まえだふうき)、冬紀(ふゆき)親子の同居奮闘生活が始まる。前田親子の昔からの亀裂、小田切家の毬と浪樹のLGBTの捉え方に奮闘し寄り添いながら家族が成長していく物語。