あらすじ
【あらすじ】
近未来。
異能者〈レゾナント〉と呼ばれる人々が、特殊な「共鳴波」を操ることで常人を超えた力を使う時代。
その力を管理する政府組織〈A.R.C.(アーク)〉は、人類の秩序を守るために設立された――
表向きは「保安機関」。だが、その裏には、人間を実験体として扱う冷酷な真実が隠されていた。
神原煌真(かんばら こうま)。
彼は光を操る異能〈光脈流〉の使い手。
かつて家族を異能犯罪によって失い、A.R.C.の保安部隊員として正義を貫いてきた。
人を守ること、それが彼にとって“生きる意味”だった。
だが――
ある任務の夜、彼の前に現れたのは、かつての親友にして死んだはずの男。
その名は、黒瀬零司(くろせ れいじ)。
かつて同じ実験施設で生まれ、同じ「光の因子」を宿した、もう一人の“彼”。
しかし零司は、A.R.C.に実験体として利用され、肉体と心を壊され、
世界そのものを憎む〈ノクス〉という闇の組織に身を投じていた。
「光なんて、焼けるほど眩しいだけだ。
――この世界を終わらせるために、俺は闇になる。」
対する煌真は叫ぶ。
「闇を斬るためじゃない。
光を示すために、俺は戦うんだ。」
二人の異能が激突する瞬間、世界の“共鳴層”が揺らぐ。
そこに現れたのは、感応能力者・朝霧詩音(あさぎり しおん)。
彼女は二人の魂を繋ぐ“共鳴の鍵”であり、
A.R.C.が追い求める「黎明因子」の最後の欠片だった。
そして、三人を待ち受けるのは、
“創造主”と呼ばれる科学者・**成海慈玄博士(なるみ じげん)**が仕組んだ最終計画。
世界のすべてを再構築する「Ω装置(オメガ・デバイス)」の起動――。
光と闇。
希望と絶望。
再生と破壊。
共鳴の果てに、彼らが選ぶのは――
“終焉”か、“黎明”か。
【登場人物紹介】
🕊️神原 煌真(かんばら こうま)
異能名:光脈流(Radiant Flow)
立場:A.R.C.保安部隊員/主人公(光)
「俺は、光で世界を斬るんじゃない。導くために在る。」
光の粒子を自在に操る異能者。斬撃や防壁、再生光線など多彩な応用が可能。
幼少期に異能テロで家族を失い、A.R.C.に拾われる。
強い正義感を持つが、内面には「自分もまた実験で生まれた存在かもしれない」という恐怖がある。
黒瀬零司とは双子のような存在であり、宿命的に惹かれ合う。
愛用武器:光刀《ルミナリア》
🌑黒瀬 零司(くろせ れいじ)
異能名:影葬(Eclipse)
立場:ノクス幹部/主人公(闇)
「この世界は、痛みの上に立っている。なら、俺がすべて壊す。」
影を物質化し、武装や幻影を生み出す異能。
A.R.C.の人体実験により、感情を抑制され、異能暴走体となる。
生き残った唯一の理由は、妹・真白の記憶。
かつての仲間・神原煌真を“裏切りの象徴”として憎みながらも、
どこかで彼だけは殺せない自分に苦しむ。
武器:闇剣《ノクティス》
🌸朝霧 詩音(あさぎり しおん)
異能名:共鳴感応(Echo Heart)
立場:レゾナント実験体/ヒロイン
「痛みを知ってるから、人は優しくなれるんだよ。」
光と闇、双方の共鳴波を感じ取り、調律する特殊な能力を持つ。
A.R.C.の実験施設出身で、零司とは幼少期を共に過ごした。
感情の揺らぎを“音”として知覚する。
煌真と零司の両方の痛みを知り、唯一二人を繋げる存在。
最終章では、彼女自身が「世界の共鳴核」となる。
🦅斎堂 鷹真(さいどう たかま)
異能名:鋼化結晶(Steel Bind)
立場:A.R.C.保安部隊長/指導者
「守るってのは、命を懸けてでも繋ぐことだ。」
煌真の上司であり、彼を息子のように育てた人物。
A.R.C.内部の倫理的腐敗に疑問を抱き、秘密裏に内部告発を進める。
終盤、零司との戦闘で致命傷を負い、煌真に“光を継げ”と遺す。
💻香坂 澪那(こうさか みおな)
異能名:時界断層(Time Fract)
立場:A.R.C.情報解析班/時操作能力者
「時間は戻せない。でも、選択は変えられるかもしれない。」
過去の断層を覗くことで、時間情報を解析できる異能を持つ。
詩音の存在をA.R.C.のシステムから消去しようとしたため、追われる身に。
最終章では詩音を守るため、自ら時間断層に閉じ込められる。
🩸クレア・ヴァレンティーヌ
異能名:血界支配(Crimson Domain)
立場:ノクス戦闘幹部
「愛は呪いよ。だから、私は彼(零司)にすがる。」
零司に心酔する狂愛者。自身の血液を媒介に空間を支配する。
零司の影に生きるが、終盤で彼を守って散る。
🧠伊佐村 響真(いさむら きょうま)
異能名:絶対零域(Zero Point)
立場:ノクス参謀/元A.R.C.科学主任
「進化は残酷でなければならない。」
世界の“進化”を信奉し、人間の限界を壊すことを目的とする思想家。
慈玄博士の弟子にして裏切り者。
👁成海 慈玄(なるみ じげん)博士
異能名:因果再編(Causal Overwrite)
立場:A.R.C.創設者/黒幕
「私は神ではない。ただ、神を再現しただけだ。」
人類を「共鳴進化」させるため、光と闇の双子(煌真と零司)を生み出した張本人。
その目的は、“感情を持たない理想の人類”を創造すること。
しかし彼自身も、かつては愛する娘を失い狂った父親だった。
🌙黒瀬 真白(くろせ ましろ)
立場:零司の妹(故人)
「お兄ちゃん、光のほうを見て。」
零司の心の奥に残る唯一の“光”。
実験事故で死亡するが、零司の精神世界では彼女の声が響き続けている。