あらすじ
巨大な人跡未踏の森の中。 拾われ兎人族の娘は、樹人族の老人ボボールである千年樹に、居場所を見つけた。 何時もの風景、何時もの生活。 狩をして、ご飯を作って、お風呂やベッドの準備をして…… 樹人族の大木に住み着いた人外達のお世話係で生きていく。
お手伝いさん…… と、認識している兎人族のウーカル。
その場所が、どれだけ危険に満ちた場所か。
その場所が、どれ程人族を拒む場所か。
その場所が、高位存在に護られている場所か。
彼女は何も知らない、知らされない。 無力で無垢なる兎人族のウーカルが、その場所に暮らしていける奇跡の様な状況も、高位存在の介在も…… なにも知らずに生きている。
ただ、イイ女に成るんだ と、雑多な日常に歓びを感じながら……
今日もウーカルは、森の中を歩いている。
小さな足音を、忍ばせながら。