あらすじ
──10年前、土砂降りの夜。
7歳の葵は母と喧嘩して家を飛び出し、路地裏で震えていた。
現れた少年・楓は、自分の上着を脱ぎ、缶コーヒーを差し出し、小さな手を握って言った。
「また会おうな。──俺が、ずっと守ったる」
10年後。
大人しい高校生の葵は、裏路地でヤクザの揉め事に遭遇。
「俺は例外や」──黒コートの青年・楓は、敵を一蹴し、傘を差し出す。
関西弁の軽口と、鋭い眼差し。
でも、葵にだけ見せる笑顔は、どこか懐かしい。
楓は知っている。
目の前の少女が、あの夜の“泣き虫”だと。
登場人物
楓(かえで)
・26歳前後
・某極道組織の若頭。
・寡黙で冷静、どこか達観している。だが心の奥には「守れなかったものへの後悔」と「優しさ」を抱えている。
・ 黒髪、切れ長の目。スーツが似合う大人の男。
・幼い葵を助けた過去がある。再会しても本人には名乗らず、陰から守るように関わっていく。
・関西弁(落ち着いたトーン)。普段は穏やかだが、怒ると圧がすごい。
葵(あおい)
・高校2年生(17歳)
・ 大人しくておっとり、少しおどおどしているけど芯は強い。
・ 素朴で優しい雰囲気。笑うとふんわり空気が変わるタイプ。
・幼い頃に“危険な状況”から救ってくれた男性(=楓)を覚えていない。だが、そのときの「温かい手」の記憶だけは心の奥に残っている。
・学校とバイトを両立して頑張っている普通の女子高生。ある日、トラブルに巻き込まれ、再び楓と出会う。
陽翔(はると)
・23歳
・楓の部下(若手組員)。
・お調子者で明るいムードメーカー。場の空気を軽くしてくれるタイプだが、芯はしっかりしている。
・金髪でやんちゃ系。いつもニコニコしてて人懐っこい。
・楓のことを尊敬していて「兄貴」みたいに慕っている。
黒川(くろかわ)
・30代前半
・楓の側近的存在。古株の部下。
・寡黙で落ち着いているが、情に厚い。楓を弟のように思っている。
・体格がよく、いかつい見た目。だが意外と優しい。
・楓と信頼関係が深く、裏では一番頼りにされている。
美羽(みう)
・17歳
・葵の親友。クラスメイト。
・明るくてノリが良いオタク女子。恋バナが大好き。
・ショートカットで元気。感情表現が豊か。
・ なんでも相談できる仲。