あらすじ
入学式の朝、目を覚ますと——俺、深瀬和人(ふかせかずと)は別の世界にいた。
父親の存在は消え、母と姉と三人暮らし。
告白し付き合うことになった同級生は俺のことを忘れ、友達ですらない状況に。
外に出れば街は女ばかり。学校のクラス三十人の中で、男子は自分ともう一人だけ。
――そう、この世界で男は絶滅危惧種だった。
貞操逆転ものかと浮かれかけた俺だったがすぐに絶望する。
この社会では、女性同士で恋愛し、結婚し、さらには子供まで作れてしまうのだ。
その結果、生まれてくるのはなぜか女児ばかり。
男性は不要とされ、遺伝子的にも弱体化し、劣等種と呼ばれる存在に成り果てていた。
この世界で、男に価値なんてないと思っていたが――
気づけば一部の女子たちの視線は、少しずつ自分へと向かいはじめていた。
それは、俺がこの世界の男にはない特別なものを持っていたから。
ただ自然に振る舞っているだけのはずなのに、何気ない言葉や行動が、彼女たちの心を揺らしてしまう。
そして、百合で完結するはずの世界で、なぜか俺はモテはじめてしまうのだった。
――これは、男女比が極端に偏っているのに、女性同士で完結する百合社会になっていた世界で、たったひとり異質な男として存在してしまった男子高校生・深瀬和人の、逆転ハーレムラブコメディ!