あらすじ
売れない漫画家・佐倉灯(さくら あかり)、三十路手前。
打ち切り、低評価、持ち込みボツ。
夢も希望も尽きた夜、眠るように息を引き取った——はずが、
目を覚ますとそこは「悪役令嬢ルシエナ」としての世界。
舞台は、各国が覇権を争う群雄割拠の時代。
本来なら、断罪イベントで処刑される運命。
……だが、ルシエナは思った。
「今さら貴族の恋愛とか戦争とか知らない。
私は、漫画が描きたい!」
屋敷の片隅で、炭と羊皮紙で描き始めた四コマ漫画。
それはやがて、城下の人々の間で密かに広がっていく。
泣ける話、笑える話、心温まる動物の話。
人々は笑い、心を取り戻し、争いが減っていく。
やがて「漫画」という文化は国境を越え、
敵国の王子や騎士、魔術師たちまでも夢中に。
「……戦うより、続きを読みたい」
剣と魔法と陰謀の世界で、
一本のペンが、世界を変える。