あらすじ
『タイムカード夫婦』
同じ会社で出会い、恋に落ち、結ばれた二人。
それなのに――タイムカードの“打刻音”が、いつしか愛のリズムを狂わせていく。
夫は「俺が稼がなきゃ」と夜のオフィスに残り、
妻は「私は家でも働いてる」と食器を片づけながらため息をつく。
同じ社屋、同じ空気、同じ夢を見ていたはずの二人が、
“勤務時間”の差に押しつぶされ、少しずつすれ違っていく。
時間の不均衡は、やがて愛情の不均衡に――。
それでも、二人の心にはまだ、かすかな温もりが残っている。
働くこと。生きること。愛すること。
どれもが「時間」と切り離せない現代に贈る、痛くて優しい夫婦の物語。
――『タイムカード夫婦』、あなたの心にもきっと響く“打刻音”がある。