あらすじ
幼いころに月から落ちてきた兎族の青年・ナオ。
彼を拾った優しい両親に育てられて、今は地球人として穏やかに暮らしている。
それでもやっぱり、ナオの胸の奥にはいつもひとつの願いが。
━━月に帰りたい。
そんなナオの望みを知る幼馴染の晴臣、泰河、誠太郎は、ナオを月に帰そうと、救難信号の歌をナオと一緒に歌い続ける。
「月まで届く歌を!」
そう言って歩んできた彼らの音は、着実に月へ届き始めるけれど、
月から微弱な返信が届くたび、月への帰還が現実味を帯びてくるたび、
ナオは複雑な心境になって行く。
原因は、大好きな━━。
満月の夜に、ひとりの兎が選んだ未来のお話。