あらすじ
魔法が存在する現代日本。
その力は「オカルト」として世間では信じられていないが、
一部の人間――“視える者”たちにとっては、確かに現実の一部だった。
天城結衣(あまぎ・ゆい)、高校二年。
幼い頃から幽霊や魔法が“見えてしまう”少女。
十年前のある事件で母を亡くし、父も家を出て以来、
彼女は母の後輩だった男――九条玲司(くじょう・れいじ)と暮らしている。
九条は「現代最強」と呼ばれた元魔法省職員。
今は省を離れ、静かに日々を過ごしている。
だが、その穏やかな日常は、ある夜を境に崩れ始める。
学院周辺で起こる異常魔力現象。
再び浮上する“十年前の封印事件”。
そして結衣の中で目覚めつつある、未知の力――“観測者の欠片”。
彼女が見る“光”は、過去か、未来か。
九条が選ぶのは、再び戦うことか、それとも――守ることか。
すべての真実は、「観測者計画」の残滓の中に眠っている。