あらすじ
人生とは上手くいかないものだ。特に、朝は。
寝坊した挙げ句、盛大にずっこけた僕――騎士団の見習い騎士《リル》は、気づけば白い空間に立っていた。
そこで出会ったのは、皿。そう、“皿”だった。喋るし、飛ぶし、殴ってくる。
自称「すべての源(みなもと)」とか言ってたけど、見た目はどう見ても食器。
だから僕は勝手に“平皿さん”と名付けた。
そんな平皿さん曰く、僕は“転生者”らしい。
十のスキルを授ける代わりに、それらを封じる“十の鍵穴”を刻む――その意味を理解する前に、僕は再び目を覚ます。
騎士団の見習いとしての平凡な日常。けれど、胸の奥で時折「カチリ」と音が鳴るたび、あの“皿”の言葉がよみがえる。
――己の罪、己の願い、他者との絆によって、封印は解かれる。
十の枷を解くたび、僕は“何か”を取り戻していく。
それは力か、記憶か、それとも――“生きる意味”なのか。
シリアス8割、ギャグ2割で送る、
“皿に選ばれた”不運な見習い騎士の転生譚。