あらすじ

俺の名は萬尾亜門 昼は高専でCAD図面を引き、課題に追われる18歳。 昨秋、中国・武漢で開かれた国際Eゲーム大会で優勝した夜、すべてが狂い始めた。 裏通りの薬膳料理店。半茹でのコウモリ、酒に酔った巨大なサソリ。 震える手で噛み砕いた瞬間、背筋に冷たい悪寒が走った。 帰国後、熱にうなされ三日間の昏睡。心肺停止と蘇生を繰り返し、目覚めた時、身体はもう別物だった。 無駄な脂肪は消え、筋肉は鋼のように締まり、反応速度と視力は人間離れ。 壁の向こうにいる人間の気配、年齢、感情まで鮮明に“視える”能力を手に入れていた。 噂では、武漢には秘密のウイルス研究所があり、コウモリやサソリを使った兵器研究が密かに行われているらしい。 あの店の皿に並んでいたものの正体は、今も闇の中だ。 夜な夜な見る夢。無機質な実験室。 俺は巨大なサソリとなり、感情を切り捨て、淡々と虫を喰らう。 世界は悪意で満ちている。 その悪意は、もう俺の血となり肉となった。

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小説を読もう2025/11/03
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