あらすじ
あと二週間で夏休み、そんな金曜日、主人公、漁谷(いさだに)浩二は行きたくもない親戚の法事に家族で行くことになった。
祖父の家に行くには長い階段を下っていかなければならない。途中、空き家だった場所が本屋になっていた。
本屋の前には祠上がりキツネが祭られていたのだが、朽ち果てていたのがきれいになっていた。
その日集まったのには訳があった。祖父が病気になって、そのことで父親の兄弟が集まることになったという。
浩二と兄に言い渡されたのは祖父母の介護、手伝い程度でいいというが二人は拒否。
うそを言ってまで来たくないとアピール。
その夜、寝付けない浩二は外へ出た。
猫の鳴き声に見上げると、本屋に明かりがついているようだ。階段を上っていくと、そこにいた人に驚く。
コスプレ?と思った人たちは、キツネの顔。
驚いた浩二は、もの陰に隠れてしまう。
隠れたのを見つけたのは店主の村田。
彼は、お茶を入れるからおいでと誘って、お客にはちゃんと挨拶をしてくれればいいとだけ話す。
心地のいい本屋、不思議なことが起きる場所に、浩二は次の日の夜も階段を上っていくのだった。