あらすじ

異動先の経理部は、静かだった。 誰も話さず、誰も感情を見せず、誰も異常を口にしない。 ただ、定時を過ぎても、誰かが必ず残っている。 佐伯奈々は、ある日届いた社内メールに違和感を覚える。 「報告書はまだですか?」 差出人は「第7課」。そんな部署は存在しないはずだった。 名刺の裏、社内システムの深層、提出済みの報告書ファイル—— 奈々が触れるものすべてに、記憶と記録の食い違いが現れ始める。 誰も責めない。 誰も許さない。 誰も、何も言わない。 報告書は、すでに提出されている。 奈々がそれを知らないだけで。

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エブリスタ
エブリスタ2025/11/02
  • 現在の作品「報告書はまだですか?」