あらすじ
人の行いに完璧は存在しない。
だから、この世には逮捕されない悪人もいるし、
冤罪で人生をめちゃくちゃにされた善人も居る。
そんな姿をお天道様は見ている、星も見ている。
神様だってちゃんと見ている。
ーーこの国には、かつて神様の化身と呼ばれた、神懸かり達が居る。
現代社会に生きる神懸かりは、神様か?
それともただの超能力者か?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー〆
「さ〜て、忙しくなるぞ〜!」
ニヤニヤと口元を緩めながら、調書に何かを書いていく刑事。
『何だか刑事さんのテンションが高くなってきてないだろうか?』
警察官はそう心の中で呟いた。
「あの、ひょっとしてですが……。
刑事さん、かなり怒ってます?」
そう言われた刑事は、ヘラリと笑うだけ。
「ヤダナー、俺はそんな私情で動いてませんって。ただ、『市民の生活と安全を守る為の』警察として、役目を真っ当しているだけです。」
先ほどからのヘラついた表情から、眉を顰めるような真面目な表情に切り替わる。
その切り替わりの速さは、いっそお見事なくらいだった。