あらすじ
「知らないという事は知ろうとしないと同意である」
それは彼の言い分だった。そして知ろうとしない人間とは僕の事だ。
「私には怠慢だよ」
「人は日々」
「誰かを殺している」
「殺している事も知らずに」
「知ろうともせずに」
「確かに誰かを殺している」
「人は誰しもが」
「殺人鬼だというのに」
「それなのに」
「知らない振りをしている」
「知ろうともしないだけの癖に」
「私には関係ないと言い張る」
「関係しようとしなかっただけの癖に」
「自信満々に」
「意気揚々に」
「鼻高々と」
「口にする」
「私は殺してないと」
「勘違いしている」
「そうとしか思えないよ」
「自分が特別だと」
「自分が特殊だと」
「自分が異種だと」
「皆平等に殺人鬼の癖してね」
彼は言った。
僕は殺人鬼なのだと。